辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
そこには拗ねたアレックス様がいて、私はついクスリと笑顔になる。緊張をほぐそうとしてくれたアレックス様の気遣いが嬉しかった。

「アレックス。お前そんな人間だったか?」
王太子殿下のその声にも、私は緊張がほどけていく。

「フェリーネ」

その時、凛とした国王様の低い声が聞こえ、私はハッとしてその方の方を見る。

マリー様、王太子殿下と優しくされたからと言って、国王様が認めてくださるとは限らない。
慌てて腰を折れば、少しの無言の時間があり、冷たい汗が背中を伝う。

「よく、耐えてくれた。礼を言う。あとで儂にもアンネと会わせて欲しい」
その言葉に、私は認めてくれたことに嬉しさと、感謝の気持ちでいっぱいになる。

「ありがとうございます」
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