辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
「どういう意味ですか! 何を企んでいるのです!」

「誰よ! いきなり現れて誰に物を言っているの!」
同じぐらいの年ということで、ソフィアがキッと私を睨みつける。ずっと会ってはいなかったが、私を気づかないとは。そんな感傷的な気持ちを押し殺すと、すぐに父の方を見る。

「火とはどういうつもりですか! 答えなさい!」
アレックス様が命をかけて守っているこの国を、こんな人たちの野望のために壊すなど許されるわけがない。

「知らない、私は知らない」
父は何も知らないと言ったように頭を振る。

「あなた、そんなことよりここから逃げないと!」
どこまでも自分が一番大切な義母と、ソフィアが父に詰め寄る。

「やめないか!」
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