辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
これ以上何かを言ってはいけないと、父が二人を戒めるも、パニックになったソフィアはついにはフォルク大公に縋り付こうとする。

「フォルク様、早く逃げましょう。失敗です!」
そのソフィアの声に、ぶわっとフォルク様の魔力が上がったと思えば、ソフィアがヒッと息を飲んだのがわかった。

「兄上、この者たちが何か企んでいたようです。今すぐ逃げましょう。」
父たちを切り捨てるつもりなのか、フォルク大公は汚いものを見るような視線で父たちを見る。

「フォルク大公! 裏切るおつもりか! それにしてもどうしていまだに火が上がらない! どうなっているのだ? 火が上がった時に国王達を拘束する、それがフォルク大公の策だろう!」
叫ぶように策を自ら暴露した父が、ハッとしたようにうなだれる。

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