辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
「それは、私が実行しなかったからですよ」
静かに現れたその人に、私は息をのむ。城の警備兵の恰好をしているが、どこをどう見てもそれはグレッグ様だった。

「ご安心ください。先ほどの爆破も音だけです。この城に危険はありません。」
そういうとグレッグは階段の下で膝をつくと、床に頭がつくほど下げた。

「グレッグ!」
ソフィアの声が響くも、危険がないとわかり私たちは動きを止めた。

「これ以上、もう私は何もしない!」
凛とした表情で言い切ったグレッグに、父を拘束していたアレックス様が驚いた表情を浮かべていた。

「国王様、殿下、私の心の弱さのために、たくさんのご迷惑をおかけしました。私が唯一できることだと判断し、今日この場におります。どんな処罰もお受けいたします。」

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