辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
その声に驚いたのか、グレッグ様が顔を上げる。そして、彼の唇が震えるように動いた。

「……私の妻と息子がサバティーニ家の地下室に囚われていたのです。」

広間が静まり返った。その言葉にアレックス様は表情を険しくし、グレッグ様の肩を掴む。

「どうしてそれを黙っていた! 今すぐ救い出しに行くぞ!」

グレッグ様は目を伏せ、静かに答える。

「地下室には強い結界が張られており、私の力では破ることができませんでした。」

その言葉を聞いたアレックス様は即座に立ち上がり、アンネを私に託す。

「アンネ、ここで待っていろ。」

しかしアンネは首を横に振り、小さな指で何かを指し示した。

「おとーたま、ここよ」

「アンネ?」

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