辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
「家にいるなら今日はゆっくりしてくださいね」

食べ終わり、私が食器を片付けながら言うと、アレックスは私に問いかける。

「フェリーネは何を?」

「今日は薬草を調合するので、ずっと隣の部屋にいます。何かあればいつでも呼んでください」
明日は週に一度、町へ行く日なので、薬を少しでも作っておきたい。

「ふーん、俺も見ていい?」

「え? でも、横になっていた方がいいと思いますよ?」
まさかそんなことを言われると思っていなかった私は、驚いて彼を見た。

「俺も手伝えるかもしれないし。それに、ただで置いてもらおうなんて思ってないよ」
脅すような言葉を言ったのに、意外に真面目な彼に私は苦笑する。

「そんなことは病人は気にしなくてもいいですよ?」
「俺の気持ちの問題」

そんなこんなで、私たちは広くない部屋で二人で薬草をすり潰していた。

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