辺境に追いやられた伯爵令嬢は冷徹な王子に溺愛される
一緒に眠っていたが、彼は一切私に触れることはなかった。
こんなに近くで触れ合うのは、初めて出会った日にベッドに運んで以来だ。
あの時は無我夢中だったし、彼は病人だった。
今では彼に対する気持ちも違うし、ここはベッドの中で抱きしめられている。その現実に頭がついていかない。
すっぽりと私を包んでしまうその腕と、背中に感じる固く均整の取れた鍛えられた身体は紛れもなく立派な男性で、私はドキドキとしてしまう。
「アレックス?」
聞こえるかどうかわからないほどの小さな声で呼びかけた私だったが、先ほどより抱きしめる腕に力が込められている。
「フェリーネ、俺、明日森に行く」
抱きしめられて嬉しさすら感じていた私だったが、急激に心が冷たくなっていく。
森に行く。すなわち明日もう一度、あの場所へ行くということだ。
命の危険すらあるし、無事に帰ってきたとしてもアレックスは帰ってしまうかもしれない。
「フェリーネ、もし俺が生きて帰ってきたら、その時は一緒に……」
そこで言葉を止めたアレックスに、私はたまらず振り返った。
こんなに近くで触れ合うのは、初めて出会った日にベッドに運んで以来だ。
あの時は無我夢中だったし、彼は病人だった。
今では彼に対する気持ちも違うし、ここはベッドの中で抱きしめられている。その現実に頭がついていかない。
すっぽりと私を包んでしまうその腕と、背中に感じる固く均整の取れた鍛えられた身体は紛れもなく立派な男性で、私はドキドキとしてしまう。
「アレックス?」
聞こえるかどうかわからないほどの小さな声で呼びかけた私だったが、先ほどより抱きしめる腕に力が込められている。
「フェリーネ、俺、明日森に行く」
抱きしめられて嬉しさすら感じていた私だったが、急激に心が冷たくなっていく。
森に行く。すなわち明日もう一度、あの場所へ行くということだ。
命の危険すらあるし、無事に帰ってきたとしてもアレックスは帰ってしまうかもしれない。
「フェリーネ、もし俺が生きて帰ってきたら、その時は一緒に……」
そこで言葉を止めたアレックスに、私はたまらず振り返った。