クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
「ええ。奥様がおっしゃった通り、昨日、何やら変な物を間違えて食べてしまっていたようです。それを取り除いたところ、鱗の色も元通りになりました」

「まあ、よかった」
 少し、顔色が良くなったようにも見える。サンドラが静かに二人の前にお茶を置いた。そして、話の邪魔にならないようにと少し離れた場所に立っていた。

「それから奥様。旦那様から伝言を預かってまいりました」

「何かしら」
 レーニスの顔が少し輝いたようにも見えた。

「手紙。そちらを読む時間はあるとのことです」

「あ、確認していただけたのですね」

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