クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
 恐らくデーセオの様子を尋ねている。

「ええ、とても喜ばれていました。今は、隣国の動きから目が離せないとのことですが、落ち着いたらこちらに戻ってくると、そう言っておりました。」
 嘘である。ティメルの作り話だ。

「そう。それでは、楽しみにしておりますとお伝えしてもらってもよろしいですか?」

「承知しました」
 ティメルは恭しく頭を下げた。そして再び顔を上げた時、顔中にきらきらと輝く満面の笑みを浮かべているレーニスの姿が目に入った。

 あのエロ親父め、とティメルは悪態をつきたくなった。彼はこの後、恐らくレーニスが寝た頃に、この屋敷へと戻ってくるのだ。
< 135 / 318 >

この作品をシェア

pagetop