クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
「レーニス」

「ティメルとのお話は終わったのですか?」

「ああ、待たせてしまってすまなかった」

「いいえ。今も飛竜さんとお話をしていたので、大丈夫ですよ」
 そのレーニスの言葉に、デーセオは飛竜をじろりと睨む。飛竜は怯えたようにしてレーニスに首を伸ばすものだから質が悪い。なぜこのような態度をとる者たちしかデーセオの周囲にはいないのか。

「では、行くぞ。飛竜の背に乗るからな」
 もちろん、レーニスにとっては飛竜に乗るということは初めてのこと。服装もいつものドレス姿ではなくズボン姿。以前、馬に乗った時と同じような格好だ。
 デーセオがレーニスの体をふわりと持ち上げた。その身体を飛竜も首を伸ばして支える。飛竜の背にまたがったレーニスの姿を見て安心したデーセオは、自分もその背に飛び乗った。

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