クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
「行くぞ、飛竜。北の集落まで頼む」

 キゥと鳴いた飛竜はその羽根を羽ばたかせる。ふわりと浮いた。

「きゃっ」

 初めて感じた浮遊感にレーニスは驚きの声をあげる。そして、ぐらっとバランスを崩しそうになるがそこはデーセオが後ろからがっしりと抱き留めた。

「大丈夫か?」

「あ、はい。初めてのことで、驚きました」

 キュゥと鳴いた飛竜が、ごめんねと言っているようにも聞こえたが、レーニスは優しく飛竜の首元を撫でた。

「こちらこそ、驚かせてしまってごめんなさい」

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