クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
売られる元聖女候補
 シニスからの祈りを終えたデーセオは、深くフードをかぶりながらも眩しい空の色に目を細めた。

「デーセオ様」

 恐らく、彼の態度から彼の不機嫌さを悟ったのだろう。デーセオの部下は優秀だ。

「ティメル。悪いが、聖女候補であったレーニス殿について調べて欲しい」

「レーニス様が何か?」
 レーニスという女性が、筆頭聖女候補であったことをこのティメルも知っている。

「レーニス殿は、聖なる力を失い、この神殿から追い出されたらしい。その後、どうしているのかということを調べて欲しいのだ」

「調べて、どうなさるおつもりですか?」
 ティメルの疑問は正しい。調べた後、この主が何をしでかすのか、ということを心配している。

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