クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
魔術師ティメルの仕事は多岐にわたる。竜騎士ではないのに、この竜騎士部隊に所属しているのは、その彼の力が万能だからだ。具合のよくない飛竜を診ては、それの原因を探り、そして必要な薬や魔法を与える。他に、魔法というもので火を操ったり水を操ったりすることもできるのだが、それは主に魔獣討伐時に使用する。人からの信頼も厚い。それに人を使うことにも長け、調査能力も優れているのだが、人の上に立つということは好きではない。だからあのデーセオの部下で彼のサポートをしながら、彼をいじるというこの立場であることが、丁度よかった。つまり、ティメル自身にとっても彼に死なれては困るということ。
そのために連れてきたレーニスという元聖女にはもう少し頑張ってもらう必要がありそうだ。
「どの飛竜だ?」
「この子です」
飛竜舎でぐったりとしている飛竜がいた。怠そうに寝そべっている飛竜。ただ休んでいるというその状態とは程遠い。
そのために連れてきたレーニスという元聖女にはもう少し頑張ってもらう必要がありそうだ。
「どの飛竜だ?」
「この子です」
飛竜舎でぐったりとしている飛竜がいた。怠そうに寝そべっている飛竜。ただ休んでいるというその状態とは程遠い。