クビになった聖女ですが、嫁ぎ先で真の力が目覚めたので第二の人生は幸せです なぜか辺境竜騎士様の溺愛が止まらないのですが!
「悪いが、一度、屋敷に戻らせてもらう」
「ティメル殿?」
竜騎士は不思議そうにティメルを見てきた。
「ああ、すまない。この症状は私も初めて目にした。だから、よくわからない、というのが正直な意見だ。有識者に相談したいので、一度、屋敷に戻る」
「有識者、とは?」
竜騎士にとって、この魔術師ティメルよりも知識に長けているような人物に心当たりは無い。
「部隊長の奥様、だ」
「あ。そういえば、部隊長。昨日、結婚されたばかりじゃないですか。なぜ、ここにいらっしゃるんですかね。それに、飛竜に乗って、あっちの方に飛んで行っちゃいましたよ。新婚なのに? 何やってるんですかね。しかも奥様、可愛らしい方でしたよね。本当に相手があの部隊長でいいのか、っていうくらい」
恐らく、この竜騎士も我慢していたのだろう。ティメルの言葉によって箍が外れたかのように次から次へと言葉が出てきた。
「まあ、そう言うな。あの年まで浮いた噂一つ無くやってきた部隊長だ。あのような若くて可愛らしい奥方をもらって、どうしたらいいかわからないらしい」
もらった、というよりは金で買ったというのが正解だが、それはデーセオとティメルのみが知る真実。
「ティメル殿?」
竜騎士は不思議そうにティメルを見てきた。
「ああ、すまない。この症状は私も初めて目にした。だから、よくわからない、というのが正直な意見だ。有識者に相談したいので、一度、屋敷に戻る」
「有識者、とは?」
竜騎士にとって、この魔術師ティメルよりも知識に長けているような人物に心当たりは無い。
「部隊長の奥様、だ」
「あ。そういえば、部隊長。昨日、結婚されたばかりじゃないですか。なぜ、ここにいらっしゃるんですかね。それに、飛竜に乗って、あっちの方に飛んで行っちゃいましたよ。新婚なのに? 何やってるんですかね。しかも奥様、可愛らしい方でしたよね。本当に相手があの部隊長でいいのか、っていうくらい」
恐らく、この竜騎士も我慢していたのだろう。ティメルの言葉によって箍が外れたかのように次から次へと言葉が出てきた。
「まあ、そう言うな。あの年まで浮いた噂一つ無くやってきた部隊長だ。あのような若くて可愛らしい奥方をもらって、どうしたらいいかわからないらしい」
もらった、というよりは金で買ったというのが正解だが、それはデーセオとティメルのみが知る真実。