棗くんからは逃げられない
「はぁ…殺すとかこわ」

「実乃梨先輩、大丈夫?……」


頬を包まれ、顔を覗き込まれる


「ぁ、ぅ…だいじょ、ぶですっ…」


「その子、可愛いね
すぐ赤くなる」


「マジでさっ…!」

「あ、これ置いてくねー」

何冊かの冊子をひらひらと振ったその人


「あ、俺は棗郁、
イオの兄貴でーす」


へぁ…あに、き?


「ごめん、実乃梨先輩
まさか兄ちゃんがいるとは思っていなくて…」
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