偽装結婚の行く末
挙動不審になって目をぱちくり。
え、昴の事業にインテリアは関係なくない?
インテリア関係の会社に用事なんてないはず……と思っていたら、その時ようやく隣にいた30代半ばの男の顔に目がいった。

ああ、三村グループ会長の三男の付き添いね。
事業を手伝うって言ってたけどここまで付き添うまで仲良くなったとは。
よかった、首尾は上々みたい。

三村グループの三男は律儀に受付嬢に挨拶をして建物の外に出た。
しかし、昴は彼に挨拶した後なぜかあたしに近づいてきた。


「美優、驚かせようと思ったのにどこ行ってたんだよ」

「……は?」


え、何?普通に話しかけてきたんだけど。
あたし、人事部以外に結婚するって言ってないのに、なんでバラしちゃってくれてんの?


「あー、時間的に休憩中だったか。もう少し早く来たらよかった」

「いや、あの……」

「会えたからついでに伝言。今日俺遅くなるから洗濯回しといて」

「勤務中ですが?」

「いいだろ別に、直接言った方が早い」


分かりやすく狼狽えたのに昴はいつも通り。
隣にいた菜々美は分かりやすく2度見をして目を丸くする。

だよね、あたしも立場が逆ならおったまげてるわ。
< 115 / 182 >

この作品をシェア

pagetop