偽装結婚の行く末
着膨れしてかわいいな。
ガキの頃を思い出して笑ってしまう。


「なんで来たの!?」


対する美優は必死の形相で走ってきて助手席側のドアを開けた。
はは、その顔ウケる。

からかおうとした時、宮古インテリアのビルから1人の男が出てきた。
……ほーん、あいつ顔がいいな。いかにも美優が好きそうな正統派イケメン。


「ねえったら」

「……お前が騙されたクズ男ってアレ?」


試しに聞いてみたら、美優は無言で助手席に座ってドアを閉めた。


「なんで分かった?」

「顔がいいから」

「……よくあたしの趣味をご存知で」

「まぁな」


趣味ってか、分かりやすすぎて逆にビックリだわ。
もはや顔以外見てねえのってくらい。

まあ、人の好みをどうこう言うつもりはねえけど。
けどもう少し慎重になってほしいもんだ。
そんなことを考えながら車を発進させた。
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