偽装結婚の行く末
「なんで笑ってんのよ」


なんだかんだ押しに弱い美優。
そのドレスをプレゼントする代わりパーティで俺を楽しませてくれると約束してくれた。

すると不意に込み上げてきた笑み。


「美優、お前見た目は完璧なんだから、今度は顔で選ぶのやめろよ」

「急に何?じゃあ昴は絶対ない」

「ってことは、お前俺の顔好きなの?」

「ちょっと黙って」


美優はチョロいくせに強情っぱりでおもしろい。
昔は俺の後をついて回って素直だったのに、いつからこうなったのか。


「顔うんぬんの前に、昴は何考えてるか分かんないから嫌い」

「あっそ」

「自分から聞いといて何それ」

「……こういうところ?」


口をとがらせる美優に笑いかけたら無表情に変わった挙句無視された。
相変わらず分かりやすくてかわいいヤツ。
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