偽装結婚の行く末
「昴さん、今日の接待どうします?とりあえず俺は行きますけど」


美優が生理痛に悩まされて寝込んでる日、俺は少し迷っていた。
顔色悪かったし、普段元気な美優があそこまで体調悪そうなのを見ると放っておけない。

だいたい、接待キャバなんてかったるい。よし帰ろう。


「昴さん?」

「悪い、美優が体調悪いらしい帰る」

「ミユ?猫でも飼い始めたんですか?」

「なんで猫?」

「だってこの前、預かった猫に引っかかれたっていってたじゃないですか」

「ああ……そんなこと言ったな」


伊里、それは預かった猫じゃなくて美優だ。
美優に引っかかれたんだよ。


「で、ミユって誰です?」

「婚約者」


婚約者、はっきりそう口にすると、伊里は表情を変えずフリーズした。
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