.゚・*.ツインレイ.゚・*.♪。*.唯一無二の魂の片割れ .*.゚・*.~再会~
……反省してます。

期待させて結局断るなら血も涙もない冷血女になるべきだった。

公開プロポーズまでしてくれた彼の覚悟を思うと後悔の嵐……。

その直後、魂抜けるほどの大打撃!

全て夢であって……と懇願するほどの痛手を負った。

……でも本当は、心の片隅でずっと秘かに願っていた。

いつかまた逢えるようにと……。

自分から逢いに行く勇気はなく最善時に必ず逢える……そう信じていた。

そして何度でも謝りたい! と思っていたけれど、まさか私を完全抹殺とは信じられない大撃沈……。

プロポーズvs 初恋の人と再会。

再会のが、圧倒的衝撃なんて……。

しかも最悪のタイミング!

もう本当に心肺停止しそうなほど驚いた。

……藤井君、あの頃よりずっと背が伸びて180越えてそう。

あの頃は、真っ黒だったのに今は色白茶髪ですっかり大人びていた。

羨ましいほど綺麗な瞳と爽やかな笑顔は変わらず昔より柔らかい雰囲気を醸し出していたね。

昔は、もっとクールで決して愛想良くはなかったし。

でもホテルマンが愛想なしじゃね……。

例え営業スマイルでもあなたにあんな爽やか全開スマイルされたら、きっと女子は胸キュン連発。

圧倒されながら照れてる姿にも……。

昔、大会で女子に囲まれると逃げ腰でいたね。

純さんとは正反対で彼はキング、あなたはプリンスと秘かに呼ばれていた。

私は、いつもあなたを秘かに眼で追っていた。

ずっと絢にも言えなくて初恋を秘かに楽しんでいたな。

……懐かしい。

またあなたのプレイが観たい。

プロ断念を知った時は、一晩涙が止まらなかったな……。

私は、ずっと桜を見ながらも決してこの瞳に映すことなく脳裏に懐かしい少年のあなたを映し出していた。

電車で久々に想い出したのも心の深層で再会を感じていた?

……だから何?

突然、頭にリアルな声が響き一瞬で夢から覚めた気分になる。

目の前には、雲間からの月明かりに照らされた桜達。

冷たい風が、桜を揺るがす景色にいつになく切なくやるせない想いが急速に込み上げてきた。

すっかり忘れ去られていたのに何想い出に浸って浮かれてるの? ……バカみたい。

私は、すっかり意気消沈し冷たい両頬を包みあからさまに溜息を付いた。
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