.゚・*.ツインレイ.゚・*.♪。*.唯一無二の魂の片割れ .*.゚・*.~再会~
最高のエンターテインメント♕ Ryo side
結婚願望ゼロのはずの純が、まさかの公開プロポーズ後、黙々と言われ放題の奇跡連発を見て奴への怒りも収まり上機嫌の俺。

でも反動からか女子相手に容赦なくタイマントークに発展。

幼馴染の子も減らず口で一歩も引かず、おいおい夫婦漫才かよ!?

ツッコミたくなる喜劇を繰り広げてる間に、純の彼女は消え去っていた。

プロポーズ後に信じらんね……フラれる覚悟した方がよくないか?

皆んな慣れているのか横目で笑って誰も止めることなく練習開始。

それらを再びベンチから高みの見物していると倫が手を上げ右側に座って来た。


「お帰り。急に呼んでごめん」


倫は、いつも通り少しタレ目の眠そうな顔で微笑みかけてきた。


「ただ今。いやいやお陰様で超驚愕、最高のエンターテインメント見せてもらった。感謝無限大マジサンキュー!」


いつもの力の抜けた顔に癒されながらノリは軽いが心から感謝を伝えると、倫は首を横に振り返した。


「純休むって聞いてたから卒倒しそうにびっくり」


言葉と裏腹に淡々と語る口調から全然びっくりしたように見えず、実にらしいと感じた。

これでも今や若者に人気のオンラインゲームを提供するIT企業の社長である。


「じゃ何で呼んだ?」


「完全帰国にサプライズ計画したんだけど、純の野生の勘で見事ポシャった」


「サプライズ? どんな?」


純と正反対のウェルカムに満面の笑みで問うが、奴が不機嫌な顔でベンチに来るのに気付いた倫は口を閉じ、幼馴染の子もまだ言い足りなさそうに奴の後を追って来た。


「かおり探して来な」


純は、振り返り超ウザそうに彼女に命令をした。


「純が行け!」


彼女は、反発しながらも素直に探しに行ったようだ。


「相変わらずキーキーうるせぇ女。しっかり調教しろよ」


純は、溜息を吐きながら俺の左にドサッと座り込んだ。


「相変わらず失礼だな~。玲は、猿じゃないよ」


倫らしく緩く笑って答える姿に倫の彼女と気付いた。

写メと違いショートヘアで気付かなかった。

そういえば純の奴、未だ彼女の写真送ってくれずだ。


「かおり超綺麗だろ?」


奴の上機嫌での初彼女自慢に再び驚愕した。


「マジ惚れですな……。悪い、裸眼で全く見えてない。鮮やかな青い上着は、バッチリ眼に焼き付いた」
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