.゚・*.ツインレイ.゚・*.♪。*.唯一無二の魂の片割れ .*.゚・*.~再会~
超ライバル視?
今日からまた新たな一週間が始まった。

結局、土曜の夜も純さんに逃げられ今週末こそは! と改めて意気込む。


「せんせーなんかいいことあった?」


子供達と砂場遊び中、隣から担当の年少もみじ組の律君が無邪気に話し掛けてきた。


「何で?」


「さっきからずっとうたってる」


無意識に最近の恋愛ドラマ主題歌を鼻歌していた。

まだ始まったばかりだけどヒロインを取り合うイケメン達がカッコ良くて、どんな胸キュンが繰り広げられるか楽しみ♡


「せんせいおとこ?」


正面から兄の碧君が、大声で聞いてきてびっくり!

最近の園児は、なんておませさん!


「このお歌が、好きなだけ」


にっこりしてサビを歌うと、玲が隣に座り一緒に歌い出した。


「いい曲だよねー。先生も好き。かおり先生は、健と蒼太どっち派?」


「爽やかで優しい健かな。クールな蒼太も素敵だけど俺様は……あ、お迎えよ」


二人のママが、門扉で当番の先生と話す姿が目に入った。

二人は、鞄を取りに一目散に園舎に駆け出して行く。


「俺様は、奴で懲り懲りって? 元々かおりは、爽やか好青年がタイプだし。あたしは、両方」


玲は、ジャングルジムの子供達を見守りながら話し続け、両手を胸で組み左右に揺らす様が笑える。

今は、日向君一筋だけど昔は二股にセフレがいたりした。


「うん。でも落ち着いた大人の男性も素敵~。私は、唯一無二と感じるひとりと長く付き合いたいな」


そう言いつつ脳裏にあなたの爽やかな笑顔が浮かびキュン……とハートが震える。


「やらし~! 男が出来たような思い出し笑い」


ニヤニヤ覗かれて指摘されドキッとするけれど断じて違うもの。

でも秘かな想い悟られぬよう冷静に目を伏せ息を吐いて見せた。


「それどころじゃないか……。純には?」


一番避けたい質問……。

お腹に重圧を感じながら目を伏せて横に顔を振った。
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