.゚・*.ツインレイ.゚・*.♪。*.唯一無二の魂の片割れ .*.゚・*.~再会~
「まだ逃走中? 往生際悪っ!」


派手なリアクションで呆れる玲にコクリ頷いた。


「……らしくない」


「だね。けどマジってことだ。……女冥利に尽きるね。最近俺の女感出すし。あ、面白いネタゲット!」


もうキラッキラの星が瞬く瞳に、好奇心がムクムク膨らむ。


「昔から純、凌にだけは何かとかなわないと思っててずっとかおりのことも隠してたの。確かに凌が帰国して変わった。超ライバル視してんのかな? でもプロポにはマジ引いたわ。……運命の女早く現れてほしい」


玲は、早口でリズミカルに語り、最後に僅かに遠い目で本音を口にしたように感じられた。

でも普段自信満々の純さんが、あなたに対してそんなコンプレックス抱えていたとは意外だけど、確かに変化の兆しはあなたの帰国後から。

第一に過去の純さんを知っている人なら、彼に結婚なんて存在しないと思うはず。


「私、秘かに玲の方が似合うって思ってた。自然体で心許してる(ヒト)って玲だけ。だからなぜ私? って思う」


玲の本音に対して私も素直な想いを口にした。


「あたしを女と見てないだけでかおりこそ凄い! あの純を変えた。歴史に残したい偉業!」


そうしみじみ語られるが、私には全く心当たりがない。

今週こそは、絶対約束取り付ける! と新たに強く心に誓うのだった。
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