.゚・*.ツインレイ.゚・*.♪。*.唯一無二の魂の片割れ .*.゚・*.~再会~
「二人共本当にごめんね。もう二人きりにならないから」


彼の心の空虚感を決して埋められないとわかっていても、このまま投げ出すようなまねはしたくない。


「でも限界直前にはヘルプしてよ! 手遅れになったら後悔の嵐だし倫に家宝で突撃させるから。さて純はポイ捨てして、凌ちとは?」


玲のニヤニヤでの質問に絢も身を乗り出し、ドキッとしながら苦笑いを返した。


「特には……」


ちょっぴり後ろめたさから目を泳がせた時、絢に静かな口調で名を呼ばれ恐る恐る目を合わせると、頬杖を付き不敵な笑みを浮かべていた。


「一昨日ヒロさんが彼に電話した時、物届けに行ってたよね?」


「……ポストに」


「あら一緒にいたって聞いたけど。なんとな~く邪魔したかも? とも。な~んで隠すかな~?」


勝ち誇った顔でニッコリの絢と目を輝かせる玲にタジタジ……。


「さぁ吐けっ! 凌ちと何があった?」


「かおりは、嘘下手だからね~。……告られちゃった?」


「ないない!」


顔を左右に小刻みに揺らし否定しまくるが、二人は完全に疑い眼を向けてきた。


「ならチュー?」


「……な、ないない。……ないからっ」


玲の無邪気な問いに即赤面!

完全に動揺して否定すると、二人は目を合わせ不敵な笑みを見せた。


「姉貴、どう思います? 茹でたこで必死に否定してますが」


「完全に黒だな。さぁ吐けっ! 吐かぬなら直接聞く」


スマホを突き出され最早これまで……と堪忍し小声でキスされたと認めた。


「凌ちやる~! やっぱり~」


「予想以上に速攻~!」


「ほ、ほんの少し触れただけ」


以後シチュエーションを事細かに説明させられ発熱と思うくらい顔中熱くて堪らない。


「帰したくない! って爆発した感じ? で、かおりは?」


「この火照りが答えね」


絢は、玲の問いに照れまくる私を見て嬉しげに答えた。


「……玲には、純さんときちんと別れてから話したかったけど私……凌君が、初恋なの」


「マジっ!? 凌ちが……そっか~。もしや昔付き合ってた?」


「まさか」


「でも確実に両想いだった」


絢は、そう断言したけれどそれはないと思う。

だってまともに話したのはあの花火が初めて……でも私に逢いたくて五時間待ってくれてたから好意は持ってくれてたはず。


「実は、幼稚園で話してるの見て驚いた。超イイ感じで純といるより何倍も楽しそうでさ。凌ちも私との扱いに天地の差! ……純、凌ちを好きだったの知ってたとか? だから凌ちに隠して牽制の為いきなりプロポーズした?」
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