.゚・*.ツインレイ.゚・*.♪。*.唯一無二の魂の片割れ .*.゚・*.~再会~
初めてのブライダルフェアにドキドキワクワク!

まさか相手もいないのに来るとは思ってもみなかった。

ラブラブオーラ満載で別の意味でお腹いっぱいかも。

絢の言う通り母親や女同士の人達もいて一安心。

まずは、予約不要の模擬挙式を見学することに。

模擬挙式は、モデルの新郎新婦が登場し、見学者は招待客役として参列する形式。

青空にそびえ立つ立派な大聖堂は、大階段付き独立型チャペルでまるで海外に来た気分。

長い長い階段を上がり中に入ると、20Mほどの長いバージンロードと驚く高さの天井に精巧な装飾が施され荘厳な雰囲気に思わず息を飲む。

一際目を引くのが天井を支えるアーチ型の装飾や照明デザインで、正面には圧倒的な存在感で輝き放つ五枚のステンドグラスに心奪われる。

内装は、白が基調で百名でも参列可能な広さがあり、下からライトで照らされたバージンロードは白い花の模様が浮き彫りになっていてとても綺麗。

その両脇のチャペル装花は、真っ白い丸いブーケに水色の長いリボン、ふんわりチュールがバージンロードに沿って飾られている。

模擬挙式とはいえ三年半ぶりの挙式に胸をときめかせ、秘かに凌君を探すが残念ながら見当たらない。

ホッとするような残念なような……圧倒的に残念!

玲に腕を引かれ前から二列目に五人で座った。


「二人は、こんなチャペルでの挙式が夢?」


玲が、両隣の私と絢に聞いてきた。


「チャペル挙式は、憧れるけど具体的に考えたことないな。ずっと他人事。でもこんな素敵なチャペルで挙げられたら最高ね」


私は、話しながら高い天井を見上げ感嘆の息を吐いた。

……凌君は、結婚願望あるのかな?


「ほんと素敵。ずっと気になってたんだけど……」


絢は、意味深な顔で左の玲に耳打ちすると、すぐに頷いた玲は私の右耳に口を寄せた。


「ここは、かおりに譲るってさ。……倫~凌ちの挙式ってここ以外の選択肢あり?」


「Fuji Resortのどっかなら。でもここが断トツって言ってた。凌のことだから彼女の希望第一優先だろうね」


玲は、『譲る』の意味がわからずキョトンとした私に苦笑いし、端に座る日向君に声を掛け意味を教えてくれた。


「さっすが凌ち優しい~」


彼は、全国に幾つもリゾートホテルを展開するFuji Resortの跡継ぎ。

……こんな立派な大聖堂を備えるホテルの息子なんだ。

普通ならそうそう知り合うことなき存在……かも?

でもそんなの全く感じさせない人柄でほぼ意識してなかった。

気取らず気さくでフレンドリー、カジュアルスタイルとジャージ姿しか見たことない。

でも思えば滅多に見ない高級車、憧れのデザイナーズマンション、誰もが知る高級ブランドの腕時計を持ち立ち振る舞いは洗練されていて育ちの良さは一目瞭然。
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