クールなご主人様は溺愛中
「里奈ちゃんの好きな人って」


「冬夜くん、です」


恥ずかしい......。


「そっか、うんうん」


それに対してれんげちゃんは、どこか嬉しそう。


「ふふっ。がんばろーね」


「うん」


2人で笑いあった。


そんなふわふわした気分のままチラシ配りをして、チラシが全部なくなった頃、交代の子が来る。


「じゃあ、よろしくねー」


「はーい」


交代して私たちは更衣室へ。


制服に着替えると、すぐに冬夜くんにメッセージを送る。


直ぐに返信が来て、待ち合わせた。


「お、里奈ー」


「冬夜くん!」


先に着いていた私が手を振ると、なんだか周囲の視線を感じた。


「......あの子、誰」


「馴れ馴れしいわね」


不穏な話し声もして、急に恐怖感が襲ってくる。
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