クールなご主人様は溺愛中
「......嘘、です」


「へえ、俺に、嘘ついたんだ」


やばい、冬夜くんのスイッチ入っちゃった。


「......ごめんなさい」


「じゃあさ、この後、まだ俺と一緒にいてくれる?」


その質問をした表情に、さっきまでの不穏な感じはない。


「もちろん!」


むしろ、一緒にいられて嬉しい。


その言葉は、そっと飲み込んだけれど。


「昼、何食う?」


「んー、なんでもいいけど......」


そうつぶやくと、たこ焼き屋さんが目に入った。


「たこ焼き、食べたい!」


「お、いいな」


たこ焼き屋さんに並ぶと、いい匂いがただよってくる。


お腹、空いたなぁ。


たこ焼きを受け取って2人で食べると、自然と笑みがこぼれた。


「おいしー」


「うま」


冬夜くんも満足そうに食べてる。
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