うさぎさんを拾いました
『お姉さん?』
『おーい、お姉さーん?』
え?
『どうしたの?
顔色が悪いよ、どっか痛い?』
何度か読んでいたのか
私が返事しないから、心配そうに顔をのぞきこんできた
「あーごめんごめん、考え事してた
体調悪くないよ」
『……何か嫌な事あったの?』
真っ直ぐに目を見つめられて、思わず俯いた
「ううん」
『お姉さん、嘘が下手くそだね』
そう言って笑った
それからこの子は何も言わず
ご飯を食べ続けて『ご馳走様でした』
と作ったご飯を完食した
そういえば名前も歳も聞いてないことに気づいた
「ところで君は名前なんて言うの?」
『……あおい』
何、今の違和感……
「それ偽名?」
『え?』
なんとも言えない空気……
「……あのさ、言いたくないなら言わなくてもいいのよ
別に名前なんて何でもいいし
君があおいっていうなら、あおい君って呼ばせてもらうね?」
何か事情がありそうだったから、深く聞かないことにした