うさぎさんを拾いました



『………』



急に何も喋らなくなって、下を向いたままソファーに座ってる



私は隣に座った


「私の名前は、一ノ瀬七、歳は24
出版社で働いてる。
彼氏はいたけど、今日浮気現場見ちゃって
落ち込んで帰ってる所、あおい君に会ったの」



そう告げると、下を向いてた顔を上げた



「やっと顔上げたね」



そう言うと、目が潤んでいるように見えた





「私ね、不思議と冷静で涙も出なかったし、
怒りもなかったのよ。
何も考えず尾行して、あーやっぱり浮気だったかーって分かって、帰ろって思ったの。
ホテル入ってくとこ見たんだけど、多分受け止めきれてないのかな?信じられなくて……

24歳の誕生日にプロポーズまでされて、
幸せ絶頂なんだって思ってたから。
何か終わりってこんな呆気ないんだって……」




あおい君はずっと私の顔を見つめながら、
黙って話を聞いている






「ごめんね、こんな話
ただ誰かに話して楽になりたかっただけかも」


そう言って笑った
笑うしかなかった



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