離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
 機嫌よく笑っていた楓花はもう眠りの国に旅立っている。

「楓花を一番に考えてあげなきゃいけなかったのにね」

「その代わり俺を一番に考えてたんだからいいじゃないか」

 楓花の寝顔を覗き込んだ智秋が顔を上げる。

 そして身体の位置をずらし、楓花を抱く私に後ろから腕を回した。

 智秋のぬくもりと鼓動が背中から伝わってきて、楓花の母親としての自分ではない想いが大きくなる。

「咲良はいつだって俺を一番に考えていればいいんだよ。その代わり俺が咲良と楓香のことを考えるから」

「一番がいいって子供みたい」

「独占欲が強いって言ってほしいな。楓花にも咲良の一番は譲りたくない」

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