離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
 シーツに散った髪でさえ愛おしくて、一本も残さず指に絡めたくなる。

 そんな真似をすれば驚いた咲良が起きるだろうから、我慢して代わりに顔を寄せた。

 もう期限つきの結婚じゃないのに、まだ咲良が俺のものになった実感がなくて苦しい。

 今度こそ俺を好きになってほしかった。離れられなくなるまで愛し尽くせば、俺に溺れてくれるだろうか。

 唇を触れ合わせるだけでは足りず、軽く甘噛みしておく。

 風呂には誘えるのにキスは眠っているときしかできないなんて、咲良が関わると俺は臆病になるようだ。

 毎晩キスをされていると、彼女はいつ気づくだろう?



◇◇◇



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