離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
 他人を寄せつけない雰囲気を持ち、智秋と結婚しなければ一生関わらないホテル王という肩書を持つ立派な男性だが、ブラコンの兄に辟易するごく普通の人のようだ。

「私、深冬さんと仲良くなれそうです。最初はちょっとどきどきしてたんですが」

「そうやってすぐ思ったことを口にする」

 横から智秋に言われるが放っておいた。

「もっと早くにお会いできていればよかったです。年末はこのままたちばなにいるんですか?」

「いや、向こうに戻らなければならないので」

「じゃあ年始もお忙しいんですね。時間ができたらまた楓花と遊んであげてください」

「ええ、ぜひ」

 深冬さんが楓花を視界に捉えて瞳を和ませる。
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