離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
ふっとやわらいだ表情は智秋に似ている気がした。
智秋にこんこんと説教をしたあと、深冬さんは関西圏の仕事をこなすためにすぐ家を出ていった。
彼が来るからと率先して仕事を切り盛りする義母から二時間ほど休憩をもらっていたが、予想外の暇が訪れる。
「深冬さんも忙しそうな人だね。あちこちのホテルを経営してるんだからしょうがないか」
「ああやって詰めて自分の時間を作ってるんだよ。余った時間で人探しをしてる」
「人探し?」
「八年くらい前に別れた恋人をずっと探してるんだ。俺と同じで一途だから」
智秋と同じという部分は置いておいて、そんなに情熱的な人には見えなかったから驚いた。