離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
「さっきまで一緒にいたんだけど、そのまま寝ちゃって……。起きたらどこにも楓花がいなくなってたの。扉は閉めてたから自分で出ていったわけじゃないと思う。智秋が連れて行ったんじゃないよね? 楓花はどこ?」

「……落ち着け、咲良」

 智秋が私の肩を掴んで言い聞かせるも、彼も蒼白になっていた。

「ごめんなさい、私が寝なかったら……」

「そのせいなんだとしたら、普段からそこまで咲良に仕事で無理をさせていた俺が悪い」

「誘拐とかじゃないよね? そんなの非現実的だもんね?」

 助けを求められる相手が智秋しかいなくて必死に彼の服を掴む。

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