離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
「私こそ騒いじゃってすみません……」
いたたまれなさにどんな顔をしていいかわからなくなる。
楓花はというと、お散歩してもらって機嫌を直したのかまた満足げにお昼寝していた。
「まあ、なにごともなくてよかったよ」
智秋もほっとしたように言い、私から楓花を受け取る。
「俺と同じ目に遭っていたらどうしようかと思った」
「え?」
疑問の声は私からしか上がらなかった。
智秋の言葉に思い当たる節があったらしく、義母が硬い表情で目を見張る。
「智秋……あなた、まだ」
「そりゃあ忘れられないだろ。深冬はともかく」
「……そうね」