離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
「それならいいか。楓花がまともに育つのを願うばかりだよ」

 片手だけ智秋と手を繋ぎ、もう片方の手は彼の背中に回して抱き締める。

「好き」

 あといくつ彼に伝えようかと楽しささえ感じていたのに、我慢すると言った智秋が唇を重ねる。

「もう言わせてくれない?」

「好きって言われるとキスしたくなるんだ。どうしたらいいと思う?」

「……しちゃっていいよ」

「君も遠慮なくどうぞ」

 触れるだけの口づけでは我慢できずに舌を絡めて熱を交わした。

 こんなに求めてくれているのになかなかその先へ進まないと気づき、とっくに言ったつもりだった言葉を告げる。

「この先もしたい。……してくれる?」

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