離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
 つい口もとが緩んでしまい、溶けているのかと思うほどやわらかな頬を指で軽くつつく。

 構われて喜ぶ楓花がうれしそうに声を上げて笑った。

 あれこれ言ったところで智秋が考えを改める気がないのはわかっていたから、おとなしく言う通りにして楓花と遊ぶ。

 しばらくして智秋は温めたおかずと白米、そしてちゃっかり汁物も用意してくれた。

「お味噌汁まで作ってくれたの?」

「おかずだけじゃ寂しいと思って」

 しかも味噌汁の具は私が好きな長ネギとかきたまだ。智秋が私の好みを知らないはずがないから、あえてこの具にしたのだろう。

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