離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
「チョコの口移しはちょっと」

「なんでやろうとしたことがわかったんだ」

「妻だからかな」

 なぜか得意げに言う咲良がどうしようもなく愛おしい。

「ハート型を選んだ理由は?」

「食べさせてもらうなら、これがよかったでしょ?」

 彼女はいつから俺の心を読めるようになったのだろう。

 こんなふうに愛おしさを募らせて、今すぐ抱き締めたいと思っていることも気付かれているのだろうか?

 心の内を知られていようともうかまわない。箱の中のチョコが落ちないよう気を付けながら咲良を抱き締める。

「全部食べさせてほしいのかと思ったのに」

「それはあとで。今は君を抱き締めてキスしたい」

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