離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
 咲良が選んだものに間違いはないのだから。

「そっちはね、トリュフなの。こっちは普通のチョコ」

 説明しながら、咲良が赤い箱の中身を見せてくれる。

 様々な形のチョコが全部で五つ入っていた。真ん中にはほかよりも大きいハート型のチョコがある。

 咲良に食べさせてもらうならそれがいい。愛情がたくさんこめられている気がする。

 そう考えて伝えようと開いた口に、望んでいたハート型のチョコを放り込まれた。

「ん」

「おいしい?」

 今までに食べたどんなチョコよりも甘く感じるのは、間違いなく咲良が手ずから食べさせてくれたものだからだろう。

「おいしすぎて返したい」

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