離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
「一年だけでいい。君も言った通り、俺はここの若旦那でね。両親からは早く結婚しろとか、孫の顔を見せてくれとかしつこく言われてるんだ。それをかわすために……そうだな、偽装結婚……いや、契約結婚してほしい」

「契約結婚ですか」

 そんなもの、ドラマや漫画でしか聞かない。ましてや私の人生に関わってくるなんて。

 できるはずがないと反射的に答えようとして口をつぐむ。

 私は都合のいい結婚相手を求めてはいなかったか。

「どうして私なんですか? たまたま会ったから?」

「そう言われればそうだし、そうじゃないと言われればそうじゃない。君ならおもしろいと思ったのが一番の理由だよ」

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