離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
 こんなわけのわからない人に出会ったのは生まれて初めてだ。

 おもしろそうな相手だからプロポーズするような人間が、まともであるはずがない。

 それなのに私はいつの間にか笑っていた。

 このぐらい軽い人ならば別れるときに罪悪感もない。むしろ友達としてそのあともうまくやっていけそうだ。

 恋愛に興味はないし、結婚をどこか遠くの世界のものだと感じているのは変わらない。

 母とふたりで生きていくのもいいが、まったくの赤の他人と一緒に生活してみるのもおもしろいだろう。

 橘さんにおもしろそうな相手だと思われても否定できないくらい、変な考え方だという自覚がある。

< 33 / 235 >

この作品をシェア

pagetop