離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
 智秋の手が胸もとを隠すタオルにかかって剥ぎ取ろうとする。

 とろりと白濁した温泉に浸かってさえいればタオルがなくなっても肌を見られる心配はなさそうだが、だからといって彼の好きにさせるのはおかしい。

 たしかにこの状況は本物の夫婦でなければいろいろと問題になる。恋人でも大丈夫だろうが、どちらにしろ肌を見せても構わない関係が大前提だ。

 あの一年間の契約結婚生活で、智秋はここまで私のプライベートに踏み込まなかった。

 だから私も彼の引く線に従って生活したし、二度目の結婚も似たような形になるだろうと思っていたのに。

「温泉の説明をするって言うからお風呂に入ったんだよ」

「しようか?」
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