離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました

 智秋はしっかり私を抱き締めたままうなじの側でささやく。

 そのせいで肌に彼の吐息がかすめ、ますます落ち着かない。

「まず、美肌効果」

「っ!」

 濁って見えない湯船の下を智秋の手がゆっくり動く。

 太ももをなでられて飛び上がりそうになるも、腰を抱き締められているせいで身動きが取れない。

「うちの温泉に入ると肌がしっとりするって評判だな。もちもちになるとか若返ったとか、そういうのもよく聞く。硫黄の香りがするから苦手って人も少なくないけど」

「どこ触って――んんっ」

「咲良には美肌効果なんか必要ないかもしれないな。すべすべだし、気持ちいい」

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