離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
 際どい場所のすぐ側をかすめる指にいちいち反応するのが悔しかった。

 好き放題に私の肌を撫でている割にはいやらしさを感じないのが不思議である。美肌効果の成分を擦り込んでいるだけだと言われれば信じてしまいそうだ。

「変な場所ばっかり触らないで……」

「んー?」

「ひゃうっ」

 かぷりと首筋を噛まれて情けない声が出た。

 じゃれつくような甘噛みも、身体をなで回されながらされると変な気分になる。

「も……のぼせちゃうから……。楓花だって寝かしつけないと」

「今夜は母さんたちに任せて大丈夫。それともそんなに俺から逃げたい? これから毎日こういうことをするつもりなんだけどな」

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