離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
十二月も半ばまで過ぎた頃。
遅くまで私の勉強に付き合ってくれた義母にお礼を言ってから家へ戻ると、一階の和室で智秋が楓花と遊んでいた。
「ふーちゃん、そろそろパパの顔を覚えてくれたかな?」
智秋に話しかけられた楓花がうれしそうにきゃっきゃと声を上げて足をばたつかせる。
そんな愛おしい家族の姿を見ていたくなって、智秋に気づかれないようこっそり柱に隠れた。
「ふーちゃんのふーはかわいいのふーだよ」
なにを言ってるんだか、と心の中で笑う。
智秋は座布団の上に寝転んでいた楓花を抱き上げ、ゆらゆらと腕を揺らしてあやし始めた。