首取り様1
「そうだね」
今までの日常では護身術なんてそんなに必要としなかった。
せいぜい痴漢から身を守るためにとか、その程度のものだった。
それが非現実の世界に放り込まれてしまってからは、いかに大切なものか身にしみてわかってきた。
「ここにはないか」
草むらを探していた大輔が大きく息を吐き出して周囲を確認する。
三叉路で別れて歩きだしてからすぐに見つけた広場だった。
あまり手入れがされておらず、草は伸び放題になっている。
こうして歩いているとむき出しの二の腕が草にこすれて痒くなってくるけれど、日常と違って虫がいないのは救いだった。
「もう少し歩いてみようよ」
そう言って春香は広間の入り口へと体を向けた。
と、同時にソレを見つけてしまった。
黒くて背の高い、化け物を。
「逃げろ!」
大輔の声がこだまする。
今までの日常では護身術なんてそんなに必要としなかった。
せいぜい痴漢から身を守るためにとか、その程度のものだった。
それが非現実の世界に放り込まれてしまってからは、いかに大切なものか身にしみてわかってきた。
「ここにはないか」
草むらを探していた大輔が大きく息を吐き出して周囲を確認する。
三叉路で別れて歩きだしてからすぐに見つけた広場だった。
あまり手入れがされておらず、草は伸び放題になっている。
こうして歩いているとむき出しの二の腕が草にこすれて痒くなってくるけれど、日常と違って虫がいないのは救いだった。
「もう少し歩いてみようよ」
そう言って春香は広間の入り口へと体を向けた。
と、同時にソレを見つけてしまった。
黒くて背の高い、化け物を。
「逃げろ!」
大輔の声がこだまする。