首取り様1
☆☆☆

「くそっ、またいた」


慎也の前に2体目の黒い化け物が立ちはだかっていた。


民家の庭先や花壇を確認しながら前へ進んでいてもなかなか佳奈の首を発見することができずにいた。


目が覚めてからどれくらい時間が経っただろうかと、焦りを感じ始めていたときだった。


慎也は目の前を化け物をにらみつける。


「頼むから邪魔すんじゃねぇ!」


怒号を上げてバッドを振り上げる。


一瞬にして距離を詰められることはすでに理解していた。


だからこちらから距離を詰めることはせず、ただ攻撃することを考える。


黒い化け物は想像通りの動きだった。


きっとそれほど知能は高くない。


化け物が距離を縮めている間に、慎也はすでにバッドを振り下ろし始めていたのだ。


化け物は自分から慎也の攻撃を受ける形になり、横倒しに倒れ込んだ。


「弱いな」
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