首取り様1
そして更に10分が経過したときだった。


コツッと春香の指先になにかが触れた。


石かなにかだろうと思った春香はそれを指先で摘んで引き出そうとした。


しかし、白いそれは出てこない。


思っているよりも大きな石が埋まっているようで、辟易とした気分になってしまう。


太陽はジリジリと体を焼いて、さっきから汗が止まらない。


「どうした?」


異変に気がついた大輔が手を止めて春香に聞いた。


「ここに大きな石があるみたい」


そう言われて確認した瞬間、大輔の体に寒気がはしった。


こんなに暑い日中に全身が震えるほどの寒気。


「石じゃない」


無意識のうちにそう言っていた。


「え?」


「これは石じゃない」
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