首取り様1
☆☆☆

それから10分ほど男子3人で土を掘り起こし、出てきたのは確かに頭部だった。


しかしそれは地蔵の頭部ではない。


人間のガイコツだったのだ。


それがでてきた瞬間、明宏はその場にひっくり返ってしまった。


「地蔵の頭部って、まさか本物の人骨!?」


出てきたガイコツに佳奈が悲鳴のような声を上げる。


「夢の中の連中は首をバラバラに埋められてるってことかもな」


慎也は顔をしかめて呟いた。


なにそれ、どういうこと?


質問が喉の奥に張り付いて出てこない。


あの地蔵たちはもちろん生前は人間だった。


人間ならどこの部位だろうが同じ墓に入れられているのがたり前だ。


それが……頭部だけ別?


その異様さに佳奈の思考は真っ白になった。


自分たちは今まで地蔵の呪いに巻き込まれた被害者だと思っていた。


でも、それがヒックリ返る予感がする。
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