首取り様1
☆☆☆

ガイコツをそのまま運ぶことはできないので、夜と同じように大輔の上着にくるんで地蔵まで運ぶことになった。


「本当に、警察に言わなくていいの?」


美樹が不安そうに聞く。


本来なら骨を見つけたら警察に届けるのが筋だ。


だけど自分たちはそうも言っていられない。


警察に行けば何時間も拘束されてしまうことになり、今日はもう頭部を探すことができなくなってしまうだろう。


それだけは避けたかった。


「ほら、持ってきたぞ」


地蔵に到着した大輔はくるんでいた上着を外して地蔵の前にガイコツを置いた。


それは転がることなく、地蔵の前にストンと腰を落ち着かせる。


まるでもともとここが自分の居場所だとでも言うようにしっくりきていることに6人は驚いた。
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